Sound of My Heart

様々な作品に出合う機会をいただきました


●角川つばさ文庫「ミニー&デイジー」  翻訳を担当
         
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こちらのページも是非ご覧ください! → 「収録されているお話をご紹介!」

●オリジナルの英会話コンテンツを作成
 赴任から海外での暮らしの様々なステージを、順を追って解説しています。
   
 

言葉は「人と人をつなぐ」

いま、私は、音楽活動のなかのさまざまなシチュエーションで英語を使っています。英語の歌を歌ったり、海外でのイベントで皆さんと交流したり、Facebookでは世界中の人たちとお友達になってコミュニケーションができます。さまざまな国のお友達とチャットをしたりもします。
本当に「英語が話せてよかった!」といつも思うのです。そしてその最終点はいつも「人と人とをつなぐ」こと―音楽とともに、世界中の人たちとつながっていけたらいいなと思います。

海外での実務経験

振り返ってみると、幸運なことに、海外で暮らし、お仕事する機会を何度かいただきました。

・国際英文秘書専門学校時代に、交換留学生として米国アトルのホストファミリー宅に1カ月滞在
・英国系証券会社の研修で、英国ロンドンを数回訪問
・シンガポールにて、日系投資信託会社にて翻訳アナリストとして6カ月勤務(3年半滞在)
・フィリピンにて、現地唯一の日本語新聞「マニラ新聞」の経済コラムを執筆する翻訳記者として
 一年勤務(一年滞在)

これらはどれも、私が夢に描いていたものばかりでした。大変でしたが、充実感がありました。

英語との出会い
「セサミストリート」がきっかけでした。私がまだ幼稚園くらいだったと思うのですが、テレビではビッグバードやアニー、クッキーモンスターなど、おなじみのキャラクター達が楽しくワイワイ大騒ぎ!当時は、中村メイコさんの日本語での解説・ナレーションがついていました。理屈抜きにおもしろく、テレビにかじりついていたのを覚えています。英語の歌も、意味なんかわかるはずもないのですが、「アルプス一万尺」を耳で覚えて歌っていました!

「人と人とをつなぐ」英語
それからというもの、小学校時代にはおぼろげながら「英語を使うお仕事をしたい」という夢を描くようになり、中学校で初めて英語の授業を受けてからは「よし!」とばかりに確信に変わりました。高校に進学する時は、事前に学校訪問させていただき、LL教室が充実している学校を選びました。さて、「大学進学」となった時、自然と「英文科では自分の夢は達成できない!」と思いました。もちろん、英文科や英語学科でも立派に英語を使う職場に就職できます。でも私は、もっと「人と人とをつなぐ」英語を身につけたかったのだという、自分が本当に求めていたもの見つけてしまったのですね。

国際英文秘書の専門学校へ
本当は海外の大学に留学を希望していたのですが、家庭の事情で断念せざるを得ませんでした。それでも諦めきれません。国内大学の受験を前提にしながらも、実用的な英語を教えてくれる専門学校を一つ一つ納得できるまで訪問し、体験授業に参加しました。そして出した結論が、当時、日本でわずか2校しかなかったグレッグ式英文速記の資格認定校への進学―担任の先生は猛反対でした。「そんな、聞いたこともないような学校に進学するなんて不安だ。本当に大丈夫か?考え直せないのか?」と何度も職員室に呼ばれ説得されました。でも、自分の目でみたもの、聞いたもの、感じたものを無視することができず、大学受験はしたものの、最終的に専門学校への進学を決めたのです。

「就職した」のと同じ
その専門学校では、英文タイプ、通訳・翻訳、秘書学、英文速記、礼儀作法などを、すべて英語のテキスト(海外で実際に使われているもの)に基づいて勉強しました。1週間に1回「正装日」という日があり(「清掃」ではないですよww)、その日は、ビジネススーツで登校します(学生の間では、ブーイングでした!)。学長先生は、「社長」と同じでした。学長室は、「社長室」なのです。つまり、学校でありながら、「就職した」のと同じような環境だったわけで、そこで2年間勉強しました。とにかく厳しかった!!

実際には現場で
幸運にも、学長先生が担任のクラスに入ることができたので、就職もかなり早い時期に決まりました。2年間の全コースを終えることなく、11月(卒業はその翌年の3月)に外資系企業に就職し、学校は自動的に夜間に切り替わりました。すぐに本物の職場での勤務だったのですが、学校とほぼ同じような環境だったので、あまり気負わずにすんだところまではよかった・・・実のところ、英語はダメダメでした(><)。しょっぱなから英語力の不足で何度も失敗し、たくさんの方に迷惑をおかけし、同時に悔しい思いをしました。それからというもの、毎日必死でした。ベッドのわきには英語で書かれた資料が山積み!こうして、実際には厳しい現場での実務を通して、「使える英語」を身につけさせていただいたように思います。さらにさまざまなラッキーな出来事(あまりに多いのではしょります)が重なり、海外での実務経験を積ませていただくこともできました。

私は「道産子」
大学や大学院での勉強や、さらには海外留学ができることはありがたいことですし、可能であればそのチャンスをつかみ取るべきです。でも、さまざまな理由でそれができない場合もあります。それでも諦めず、自分に与えられた環境のなかでどうしたら英語が身に着けられるかと必死で考え、勉強した(会社で行き来する英文の書類は、すべて実践的な”テキスト”です!)ことで、結果的には素晴らしい機会をいただくことができたように思います。就職してロンドンへの出張の飛行機のなか、隣に座った、みるからにキャリアウーマンというい女性から「あら、あなた、MBA取得していないの?情けないわね。MBAくらい持っていないとだめよ」って言われた時は、とても悔しい思いをしました(当時はバブル期で、MBA取得はかなり”当たり前”のお話でした―だって、取得するには時間もお金もいるでしょう!?)が、だからこそ、学歴にかかわらずもっと「英語を使えるように」なりたいという強い意志にも結びついたように思います。あの女性には感謝しなくてはいけません。

私は「道産子」です。サラブレッドではありません。でも日本にいながらでも、英語を使えるようになれるんだという一例として(もちろん、”完璧”ではありませんし、まだまだ勉強は続いていますが)、将来の進路に悩む子供たちや英語を勉強しなければならない社会人の方々の励みになれればうれしいです。

ながなが、読んでくださってありがとうございました。

本格的な翻訳は
(株)オフィス樹エージェンシーへ


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〜樹紫苑の「素敵に生きよう」

紫苑が英語にまつわる様々な話題について綴っていきます。英語学習のヒントにもなります。
「言葉と音楽で、人と人をつなぐ」